<   2004年 03月 ( 13 )   > この月の画像一覧

 中学時代の担任は、着任間もない吉井という名の若い数学教師だった。

 ある時、確か中学二年の時だったと思うけど、悪友たちが数人、休み時間の教室で、金を賭けてポーカーをしていた。より正確に言えば、金を賭けているというよりも、小銭をチップ代わりにして遊んでいただけだ。本人たちは悪気もない。

 その時、歴史の先生が通りがかり、その友達を怒鳴りつけた。何やってる!……まあ本人たちの自覚がないとはいえ、よく考えたら立派な犯罪行為である。怒るのは教育的指導の範囲内だろう。教室は静まりかえり、空気が張りつめる。

 そこで鐘が鳴り、教室に吉井先生が入ってきた。歴史の先生もそれに気付いた。歴史の先生は他のクラスで教えなくちゃいけない。そこで彼は吉井先生に言った。

「ちょっと、こいつら、カネのことで……。」と歴史の先生は机にちらばる小銭の山を指差した。

 吉井先生はその先輩教師にうなずくと、「分かりました、ちゃんと注意しておきます。」と言った。
 歴史の先生はそれで納得したように教室を後にした。

 そして、吉井先生は机の上のトランプとコインを彼らに片付けさせながら、最後に堂々とこう言った。

 「おい、カネが鳴ったらちゃんとやめろよ。」

 先生、「カネ」の意味が、ちょっとだけ、違います……。




 この人の逸話には他にもすごい話がいっぱいあるのだが、また今度書こうと思います。
[PR]
by AyatoSasaki | 2004-03-31 21:56
 電車で前に座った女子高生が異常にピグモンに似ていた。

 携帯とかいじってた。

 科特隊と連絡取ってるんだと思う。
[PR]
by AyatoSasaki | 2004-03-31 20:17 | 小ねた
サトちゃんの水晶占い。

 なぜゾウが?なぜ水晶?ということよりサトちゃんが男だったという事実に衝撃を受ける。
[PR]
by AyatoSasaki | 2004-03-31 18:59
 友人の山さんは人相がとても怖い。

 黒々とした髪はいつでもリーゼント風に固められていて、目は細く、あごと口に髭をはやし、けして太っている訳ではないが威圧的な体格をしている。宇崎竜童からあのくりくりした目を取り外し、代わりにそこらへんのヤンキーから適当に拝借してつけてやれば、それがだいたい山さんである。

 でも、その容姿からは想像できないくらい、山さんはとても優しい人だ。いつも腰が低く、応対も丁寧で、そしてちょっとだけ気が弱い。ついでに言うと酒にも弱い。

 先日、仲間うちで花見があった。僕も、もちろん山さんもやってきて、久しぶりに昼間からビールを飲んだ。4、5年前までは結婚できないのが悩みだった女友達もいつの間にか次々といい相手を見つけて、今は立派にお母さんである。僕も子どもは好きなほうなので、彼女たちの2歳だか3歳だかの息子たちと原っぱを駆け回って遊んだ。晴れた春の午後のささやかな幸せの時間である。

 花見の座で酔っ払う男どもの雰囲気に子どもたちも徐々に警戒感を緩めていくが、それでもただ一人、子どもが常に警戒して止まない人がいた。そう、山さんである。子どもは残酷なほど正直で、表情を変えずにビールを飲み続ける山さんをちらりと見たきり、母親の陰に隠れてしまう。それに気付いて少し落胆する山さん。

「大丈夫。怖くないからね。」と、まるで犬でも指差しているみたく言う母親。それを聞いてまた山さんは悲しげな顔になる。

 そのうちに山さんも酔いが回ってきて、走り回る子どもに突然奇声をあげた。「ぐわぁ!」……子ども、まじびびり。

 でもその後、子どもたちはいつの間にか、「山さんを怖がる遊び」をし始めた。山さんの目の前にそろそろとにじり寄り、目が合ったら一目散に逃げる。そんな遊びだ。「ぐわぁ!」のひとことで、山さんは見た目ほど怖い人じゃない、ということに気付いたのだろう。子どもにからかわれ続ける山さんは、でも、ちょっとだけ、嬉しそうだった。

 子どもは残酷で、正直で、でもものすごく敏感なんだなぁ、という話である。
[PR]
by AyatoSasaki | 2004-03-31 18:41
 以前どこかにも書いたネタだけど、やっぱり好きなので再掲。

ThinkPadの液晶に食べ物の 'イカ' を使用しているか(IBMお客様相談センター) 
[質問内容]
ThinkPadの液晶に食べ物の 'イカ' を使用していると聞きましたが、ほんとうですか。

[回答内容]
ThinkPadの液晶には、食べ物の 'イカ' などのような海産物は使用しておりません。
 個人的には入っててほしかったなー、イカ。
[PR]
by AyatoSasaki | 2004-03-31 16:34 | 小ねた

<名前>イスラエル風。

 イスラエルで開発されたチップセットにはイスラエル風の名前がつけられるのだという。しかも古代遺跡の名前をとっているんだそうだ。

インテル、ノートPCとデスクトップのチップアーキテクチャを統合へ (CNET JAPAN)

 別に外国の真似をしろという気はないが、日本製もそれでいったらどうか。
「Yoshinogari ver3.4」とか。
 なんか環境にも優しそうじゃないか。燃えるゴミの方に捨てていい感じの匂いがする。
[PR]
by AyatoSasaki | 2004-03-31 07:25 | 小ねた
叶姉妹とウィリアムズ姉妹(テニス)の共通点。

(1)姉妹で壇上に立つことが多い
(2)サイボーグみたいだ
(3)ちゃんとブラジャーをつけてほしい。
[PR]
by AyatoSasaki | 2004-03-31 05:54 | 小ねた
 北朝鮮の刑務所では、今日も政治犯が「山移し」の労働を強いられている。
 右手に高々と積み上げられた石の山を、10メートルほど隣に移動させる作業だ。人の頭ほどもある石を政治犯たちは抱え、新しい山に積んでいく。そんな繰り返しが終わると、今度は左にできた新しい石の山を、もとあった場所に移し返るよう命ぜられる。延々繰り返される純粋に無意味な作業。やがて、政治犯たちの精神は回復不能なまでに蝕まれていく。

   *   *   *

 実家に帰ってまずさせられるのは、母のビデオ・ライブラリーの整理である。正月にプレゼントしたHDD&DVDレコーダーは、母の映像ライフを劇的に変えた。「全てのビデオテープをDVDに替えたら、この部屋はずいぶんすっきりするでしょうね!」と、母は居間に積まれたVHSビデオの山を見て夢見がちに言う。しかし何よりも残念でならないのは、VHSテープをDVDに焼き直す作業は、齢60に近付いた母には難しすぎる、という点だ。そしてなぜか、僕には簡単にその作業ができるのだと信じて疑っていない。

 さる情けない事情から実家にしばらく戻ってきている僕は、そんなわけで、母が寝静まった深夜にそのダビング作業を行う。色々あって、今の僕は母に頭が上がらないのだ。
 母の命より大切な「アル・パチーノ全作品ライブラリー」をHDDに落としこみ、適度にCMなどを落としてDVDに入れていく。3倍モードで録画されたそれらを、僕はだいたい一晩で一本のペースで片付ける。

 でも、と僕は作業を続けながら思う。
 DVD化したところで、母は多分そのほとんどを見ることなく死蔵するに違いない。それに、ほんとうに見たければTSUTAYAで借りて観たっていいのだ。母のライブラリーは要するに、秋のリスが苦労して溜めこんだ挙句どこに隠したか忘れてしまったひまわりの種のようなものなのだ。

 徒労。

 VHSテープは全部で200本以上ある。完成するのには毎日働いても8ヶ月以上かかる計算だ。

 徒労。精神がほんの少しだけ蝕まれているような感覚。

   *   *   *

 北朝鮮の刑務所では、今日も政治犯が「山移し」の労働を強いられている。
 海を隔てた自由で豊かで民主的な地で、彼らに強い共感を持ちながらリモコンのボタンを夜通し押し続ける男がいると知っても、彼らはまだ、自由と民主主義を希求する闘士でいられるのだろうか。
[PR]
by AyatoSasaki | 2004-03-31 05:28
 人生は箱入りチョコレートに似ている。食べてみないと中身はわからない。……それはともかくドーナッツはプロレスの技に似ている。

「……さぁて、大仁田厚、ザ・グレート・サスケをロープに振った! 出たっ! ウェスタンラリアート! 決まった! サスケ、リングに倒れる! 大仁田、すかさずサスケの後ろをとって、フレンチクルーラーで固めた! サスケこれは痛そうだ、苦痛に顔がゆがむ、極まったか、極まったか? いや、サスケここは器用にかわしてすかさず反撃だ、バタークランチ! サスケ見事な反撃技です。大仁田の髪をつかんで、ココナッツクラッシュです! ここで大仁田流血! ものすごい形相だ! サスケ続いて次の技に移る! 何だ、何が出るのか? おぉっとミックスドポップだー! 大仁田倒れたぁ! サスケなお攻撃の手をゆるめない、うつぶせに倒れた大仁田に馬乗りになって、出たー!キャメルクラッチ! これでギブアップか大仁田、いや、大仁田、メキシコ仕込みのハニーチュロでなんとかかわします! 大仁田すかさずポン・デ・リング! 鮮やかに決まりました! 大仁田、サスケをロープに振る、出た! エンゼルフレンチ! サスケ動けない! ここで大仁田がフォール……1、2、3! カンカンカンカーン! 大仁田勝ちました! 1R1分40秒、ザ・グレート・サスケを鮮やかなエンゼルフレンチで倒しました!……」

 人生は箱入りチョコレートに似ている。……それはともかくドーナッツはプロレスの技に似ている。
[PR]
by AyatoSasaki | 2004-03-31 02:55 | 妄想日記
 対人関係に不得手な人間の常として、僕も、人の目を見て話すのが何より苦手だった。高校生の頃だ。

 僕はどっちかというとぎょろ目でしかも視力が弱いので、相手の目を見るだけでガンを飛ばしてるように見える。ひ弱な中尾彬などを想像してくださればほぼイメージ通りです。
 友達もすごく少なかった。そりゃそうだ。高校時代の中尾彬(ひ弱)と誰が友達になりたがるものか。
 これはいかん、と思い立ちビジネス書などを読んでみると、そういう時はネクタイの辺りを見ろ、と書いてあった。なるほどそれはうまいアイディアだ。
 しばらくすると、僕と話をする女性から、「何よ胸元ばっかりみてこの童貞高校生が!」風の目で見られていることに気付いた。誤解です。しかし中尾(ひ弱)のぎらついた視線を胸元に感じたら僕だって同じ意見を持つ。
 途方にくれつつ、件のビジネス書を再度手に取ると、なるほどそこはぬかりない、「女性の場合は口元を見ろ」と記されている。ふむ。そこで唇を見るようにしていると、唇というのは人それぞれ厚みや色や動き方が違って結構面白いことが分かった。そしてまた面白いように動く。軟体動物をつついて遊んでいる気分。なんてことを考えながら人の話を聞くので、いつの間にか「人の話を聞いてない」というレッテルを貼られてしまった。実際、たいていの人の話なんかより唇の動きの方が100倍は面白いものだ。
 ビジネス書には「唇が面白すぎる場合の対処法」までは書いていなかった。たぶん、その頃から僕はあまりビジネス向きでない人間だったのだろう。

 というわけで僕の対人恐怖傾向はますます悪化して今にいたる。最近はもっぱら人の顔から目をそらして話をするようにしている。
 ぎょろ目のつぶやきシローなどを想像してくださればほぼイメージ通りです。
[PR]
by AyatoSasaki | 2004-03-31 02:50