<愚痴>熱かった時代の熱かった先輩。

 またまたワビンさんのブログからトラックバック。

「ここは、エキサイトブックスだもの。たまには読書日記も書くよ。」と言って紹介されていたのが、僕の高校の先輩が僕のいた高校のさらに昔の話などを書いた自伝、

四方田犬彦著、「ハイスクール1968」

だった。
 四方田さんのいた頃はこの学校もアグレッシブだったんだなぁ、と少しだけうらやましい気持ちになって読んだ。僕らにとっては父親世代に近い四方田さんたち「戦っちゃった世代」は、いろいろな意味で、まだ僕らの世代を呪縛しているのだと思う。

 例えば、ここ数十年のアメリカの屋台骨でもある「仮想敵を作る」システムが僕らに通用しないのは、「戦っちゃった世代」が間違った仮想敵を信じて失敗したのを見て育っているからだ。それに、ヒッピー・ムーヴメントの置き土産「科学万能主義徹底否定」の教育によって、僕らの世代はむしろ科学技術に対する希望、人類発展の希望そのものを喪失している。僕らの世代のモティベーションだけではAIBOを生み出せなかったろう、と僕は常々疑っている。

 それはともかく、「ハイスクール~」は、生活圏が同じなだけに他の本よりも一段と「あの時代」を感じる一冊だと思う。僕にとっては、だけど。

  でも、今考えれば、僕がこの学校にいた頃にも、ケン・イシイ後藤田正純代議士と東浩紀がここには在籍していたらしいのだ。じゅうぶんにぎやかで、熱いよ。

 要するに、アグレッシブじゃなかったのは僕だけだったのだろう。たぶん。
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by AyatoSasaki | 2004-05-31 09:49