<言葉>10年目のトートロジー。

 むかしむかし習った論理学の言葉で、「トートロジー」というのがあった。
 論理的に常に真である命題のこと、とか、同語反復、とか、色々説明されたけどよくわかんなかった。

 でも要するにこういうのがトートロジーの例である。

「フランスパンは、フランスパンを売っている全てのパン屋で購入することができます。」

「秋田犬は、秋田犬が飼われている全ての家庭で飼育されています。」

 早い話、論理的に常に正しくなるので言っても意味がない文、のことだ。
 昔、論理学の先生は、「トートロジーは日常生活ではまったく有用でないので、矛盾を含んだ文よりも使われないものです。」と言っていた。

 トートロジー、結構かわいそうなヤツだな、とその時思った。

 そしてそれから十年くらい経った。

a0011861_02516.jpg

(写真中央)
「パスネットは、パスネットを導入するすべての鉄道をご利用いただけます。」

 十年ぶりに出会ったトートロジーは、意外にも説得力ありそうな感じに成長していた。でも、かなしいことに、やっぱりすごく無意味なままだった。
[PR]
by AyatoSasaki | 2004-04-21 00:26