<嗜好>エレベーターは電気羊の夢を見るな。

 ひつじが群れることに文句を言う気はない。オオカミから自分たちの身を守る、という立派な大義名分がある。それになんだかあったかそうだ。でもエレベータはなぜあんなに群れたがるのか。もともと、ばらばらに動くために台数そろえてるんじゃないのか。それとも、僕らの知らない何かに日々怯えているとでもいうのだろうか。

 理屈はわかる。要するに、先に来たエレベータにみんながぞろぞろ乗ろうとするから、その間に後から来たエレベータが追いついてしまうわけだ。もし抜き去っても今度は乗客はそちらに乗ろうとする。何台あってもこのようなデッドヒートを繰り返してしまうから、気がつけば全部のエレベータが今日も仲良く団体行動だ。嗚呼。

 そういう、横並びを美徳とする日本の教育システムみたいな原理が背景にあると分かると、ますますうんざりしてくる。僕は団体行動とか組織の規律とかに極端に弱い人間なので、エレベータを待つたびに、乗るたびに、どんどん気が重くなってくる。耳が痛くなるのは気圧のせいだけではあるまい。

 というわけで、僕はエレベータにはできるだけ乗らないようにしている。少なくとも、奴らがあの横並び人生をやめない限りは。

 あ、あと、衛星アンテナも嫌い。みんな同じ向き向いてるから。
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by AyatoSasaki | 2004-03-31 01:30